打ち合わせで必ずといっていいほどお話するのが、カタログ・サンプルと実際に仕上がったときでは少し違って見えることです。
これは色彩心理の一つ「面積効果」という現象の為です。
面積効果とは、同じ色でも大きさによって色の見え方が異なって見える現象で、面積が広いと明るい色はより明るく鮮やかに、暗い色はより暗く感じます。
実際どういったことがあるかというと
・クロスのカタログで選んだものより実際の壁の色が白く見える
・ダークブラウンのドアを選んだところ、サンプルで見るより実際は黒かった。 等々
もちろん面積効果だけで色が異なって見えるわけせんが、(打ち合わせ室と現場では照明の色やその日の天候、時間帯、方角や場所といった日当たり状況も違います。)そういったことを念頭において内装の色を決めてゆかれるとよいとおもいます。
ちなみに面積効果で良い例があったのでのせておきます。
下は先月現場見学会を行ったT様邸。
比較的色の入った壁紙を使用されていますが、カタログで選んだときより白く感じたとのことです。
カタログでは少し抵抗を感じていらっしゃいましたが、思い切って選んでよかったと満足して下さいました。
全体的にピンクベージュ~クリームイエロー系の配色の造作で、T様のイメージする暖かみのある落ち着いた優しい印象の室内になったとおもいます。
もっと白い色にしていたら、今とは印象が異なっていたのではないでしょうか?
玄関ホール、吹き抜けのクロス
光の入り方や写真のとり方、またパソコンの画面角度などでも実際と異なって見えるかもしれませんが、 上写真2枚とも同じクロスを使用しています。
←このクロスを使用しています。下の白いクロスと比較すると色が分かりやすいですね。
次はLDK
建具や巾木などに色が入っているため壁が白く見えますが、こちらもけっこう色が入っています↓。
T様は内装色を選ぶときに、持ち込む家具の色や好きな色、どんな印象のインテリアにしたいかなど細部まで十分に考えた上で造作色を選ばれました。
インテリア打ち合わせはたくさんのカタログやサンプルから選んでゆく大仕事です。たくさん見すぎて分からなくなってもー打ち合わせ嫌だ、疲れた、と思う方も多いのではないでしょうか?。
あらかじめどういったインテリアにしたいかをイメージしたり、好きな色や好きな感じのインテリアを写真などに残しておくと、いざ大量のカタログに向かってもスムーズに決まってゆきますよ。
もちろんインテリアコーディネーターがお助けいたします。